Tuesday, May 25, 2010

LinkedInのフリーミアムモデル

先日、LinkedInについて書きましたが、ここはうまいフリーミアムモデル(フリープラスプレミアム)モデルになっているのでそのことについて触れたいと思います。

基本的機能を使う場合はもちろん無料です。が、あの会社のあの人にコンタクトを取りたいと言う時に自分のネットワーク外だとメールが送れない仕組みになっています。もし自分のネットワーク内の人がその人とつながっていればその知人をCCしてそのつながりたい人にメールを送ることが出来ます。でも全く伝手が無い場合にどうするか。そこで有料版の登場です。

一番安いBusinessだと$24.95/月で月に3通メールを送れます。うーん、この3通と言うのが微妙です。ちょっと少ないかと思ったらもう一段階上のBusiness Plus($49.95/月)にすれば月に10通送れます。それでも不十分であれば一番上のPro($499.95/月)にすれば月に50通送れます。Business Plusだとメール1通当たり約$5です。まあそう言う計算よりもコンタクト取りたい方にメールを送れる、と言うメリットを考えるでしょうね。ただ、注意しなければ行けないのはメールを'送れる'だけで相手からの返事を保証している訳では無いと言うことです。

実際私もどうしても連絡が取りたい方がいたので有料会員になってメールを送りましたが、返事が返って来たのは2/3と言った感じでした。

ビジネスでは誰とコンタクト出来るかで成果が変わって来ますので効率を考えるとこの位の出費であれば安いものだと言う考え方も出来ます。

このフリーミアムモデルではこの値段でこのメリットがあるのであればお金を払ってもいい、と言うところが重要かなと思います。写真共有サービスのFlickrでは100MB/月までなら無料ですが、年間$24.95払えば1枚20MB以下であれば何枚でも保存出来ます。この値段でこれだけのメリットがあれば有料にしてもいいかな、と思ったりします(と言いつつそんなに保存していないので無料会員のままですが・・・)。

ここで大事なのはこの値段でこんなにメリットがあるならお得かも、と感じさせることではないでしょうか。それは例えば場末のビジネスホテルで有料テレビの無料部分を見ていたらこれからと言う時にこれより先を見る時は100円必要です、と言われてしぶしぶ100円を入れる様な感覚とは違う様な気がします(例が分かりにくいですか?)

お金を払うことで少し幸せになる気がする、そんなに気にさせられると喜んで払う様な気がします。オンラインゲームのアイテム課金の場合もそれを買うと強くなったり、見栄えが良くなったりするから。

じゃあ新しいフリーミアムサービスはどう言うものに可能性があるのか?と言われると難しいところです。ただ、広告以外のビジネスモデルと言う意味ではこのフリーミアムモデルは関係者みなが少し幸せになるモデルとして面白い形かと思います。

No comments:

Post a Comment