Tuesday, May 25, 2010

シリコンバレーのカンファレンスの違い 2

では2つ目の違いは何かと言いますとカンファレンスの費用が安くないと言うか、高いことです。これはシリコンバレーのカンファレンスが高いと言うのではなくひょっとしたら日本のカンファレンスが安いと言った方がいいのかもしれません。

例えば今まさにNYでやっているTechCrunch Disrupt。正規の金額は$2995で早期割引きでも$1995です。これはベンチャーキャピタルなどの投資家が主な対象だったりするので高いんじゃないかと言う気もしますが、先日私たちも出展したWeb2.0 Expoもセッションを聞く場合は正規料金で$1400はしていた様に思います。もちろん、展示を見るだけだとディスカウントコードを使えば$100が無料になる、と言う方法もありますが。来月のAppleのWorldwide Developers Conferenceも$1599だった様ですが売り切れてしまった様です。

でカンファレンスの参加者だけでなくてコンテストなどで選ばれてプレゼンする場合もお金が掛かる場合が少なくありません。有名なDemoはプレゼンする企業として選ばれたら$18,500かかってしまいます。一方でベンチャーからそんなにお金を取るのはおかしいんじゃない、と言う考え方のTechCrunch50は選ばれた私たちは無料でした。私もTechCrunch50で無料だった経験から、他のコンテストで選ばれた際に主催者側にTechCrunch50では無料だったのに何であなたのところはお金がかかるのか?と聞いたことがありますが、うちはTechCrunch50とはコンセプトが違うから、とあっさり言われてしまいました。

他にもエンジェルの方々の集まりに呼ばれてオブザーバーで参加した際に、ここでプレゼンする場合は$6000かかるよ、と言われました。今から考えると無料のTechCrunch50の方がまれなケースかもしれません。

ただ、お金がかかるからと言っておかしいかと言うとそうではないと思います。先程のDemoもプレゼンすることで注目を浴びて何億円も出資してもらうことになれば$18,500は決して悪い投資ではありません。またカンファレンスも30万円払える、単なる冷やかしではない、質の高い投資家、協業候補先などと会えると思えばまた別の見方も出来ます。

価格はこれだけのお金を払うことが出来る方に来て欲しい、これだけのお金を払える方が参加しているカンファレンスです、これだけのお金にふさわしい内容のカンファレンスです、と言うメッセージを伝える効果があります。カンファレンスの費用から価格の持つ意味をいろいろと考えさせられた次第です。

No comments:

Post a Comment