Monday, May 24, 2010

カンファレンスでの違い

アメリカの、と言ってもサンフランシスコ、ベイエリアのことしか知りませんが、カンファレンスに参加すると日本と2つ大きな違いがある様に思います。

まず一つ目は参加者同士のネットワーキングが盛んだと言うことです。盛んだと言うよりもむしろこれを目当てに参加される人も少なくないのでは、と思う位です。まず朝食が用意されていることが少なくないのでベーグルを食べながら同じテーブルの人同士で話をしたりします。同じく昼食もテーブルでたまたま隣り合わせた人と会話が弾んで名刺交換をしたりします。更に大きなイベントになると夜のパーティーまで用意されていることがあります。ただ、日本で言うクラブの様なところで行われることもあるので音楽がガンガン掛かっていて英語が聞き取れずに会話にならないと言う悲しいことも少なくありません。

基調講演やパネルディスカッションなどの演者の場合も敷居が低くなる様です。私も成功したベンチャー企業のCEOが講演した後にプレゼンの最後に出ていたメールアドレスにコンタクトしたら担当者を紹介してもらえました。深夜と言っていい時間に出したらすぐに返事が返ってきた時は驚きましたが。後日、その企業は数百億円で買収されました。もちろん西海岸以外のエスタブリッシュメントの会社のCEOクラスだともっと敷居が高いとは思いますが。

日本だと出展者と参加者の接点はありますが、参加者同士の接点を持てる場が少ないのではと思います。私も日本では出展者以外の方と知り合ったと言うことはほとんどありません。

一つカンファレンスに参加するとこう言う形で偶然出会った方の名刺が結構たまります。そこで終わり、のこともありますが、終わってからLinkedInの招待を受けることも少なくありません。これはビジネス用途のSNSで皆さん実名で参加されています。そこには経歴が書かれているので偶然出会った人と意外な接点があったり、共通の知り合いがいたりと言う発見をしたりします。

このLinkedInは結構仕事でも使っている方がいる様で、先日ベンチャーを始めた知り合いに会った時も技術者をLinkedInで集めた、と言っていました。経歴が書いてあるので会わなくてもある程度どんな方か分かってしまうので話が早いでしょうね。私もしばらくご無沙汰していた人が転職しているのをそこで知ったこともあります。

このLinkedInは日本にも進出すると言うお話がありましたが、その後、どうなったのでしょうか。日本だと増えて来たとは言えまだまだ転職する方は少ないのでアメリカほどの必要性は低いのかもしれません。また実名が基本と言うのも匿名でのSNSが一般的な日本では受け入れられるか分からないところです。転職が普通になって、個々人の能力で道を切り開いて行かなければ行けなくなる様な時代が来ればこう言った仕組みが不可欠なものになるのではないでしょうか。

と言うことで長くなりましたのでもう一つの点は別の機会に書くことにします。

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