Saturday, May 22, 2010

シリコンバレー : 起業の環境

シリコンバレーにいるとベンチャーを立ち上げた、とか言うお話を身近に良く聞きます。もちろん私たちが新しいことを始めるのに元手がそれほど要らないインターネットと言う分野にいると言うことも大きいとは思います。日本にいる方々とシリコンバレーにいる方々では基本的能力にそう大きな差がないだろうと言う前提に立つと(楽観的?)、違いはシリコンバレーの環境にあるかもしれません。

シリコンバレーでは先日、ご紹介したTechCrunch50やそのライバルで年2回行われているDemoと言った大型のベンチャーイベントの他に中小規模のイベントが数限りなく開かれています。例えば去年GazoPaも選ばれてプレゼンしたLaunch Silicon Valley。400社の応募から30社が選ばれています。実は今年もBloomで応募したのですが、残念ながら選ばれませんでした。

ベンチャーキャピタルなどの審査員の前で90秒プレゼンしてコメントをもらうと言うVC Task ForceのVC Elevator Pitch Roundtableは毎月開かれています。毎回10人がプレゼンしますが、私たちはキャンセル待ちで結局順番が回って来ませんでした。ただ、終わった後に審査員にその旨言ったら30秒あげるのでプレゼンしてみろ、と言われてしどろもどろで話をしたら'僕の心を動かせなかったね。グッドラック'と言われました(涙)。

先程のLaunch Silicon Valleyの主催元のSilicon Valley Association of Startup Entrepreneurs (SVASE)がやっているVC Breakfast Clubは朝食を食べながらベンチャーキャピタリストの前で一人づつアイデア、サービス内容を話してコメントをもらうと言うものです。

Meetupと言う個人がいろいろなテーマで参加者を募ってイベントを行うと言うのも毎日あちこちで開かれています。テクノロジー系のMeetupですとベンチャー数社がプレゼンしたした後にネットワーキングを行うと言うのが多い様に思います。

その他に私は意外だったのですが、大手弁護士事務所が無料で起業家のための勉強会を開いたりと言うこともある様です。

ほんの一部だけを書いてみましたが、この様に自分がその気になればアイデアを披露してベンチャーキャピタルなどの専門家やテクノロジー系の人々に意見を聞き、それをもとにアイデアを練り上げると言ったことが簡単に出来ます。友人がベンチャー企業を興すのを見ることも少なくない。そんな環境にいると自分でもやってみようか、と言う気になるのではと思います。それと意外に重要ではないかと思うのが、天気がいいことです。からっと晴れた青空を見ると気分がいいですし、自分でも何か出来そうな前向きな気分になります。

日本人だとビザの問題があるので思い立ったら何でも出来る訳ではありませんが、起業家用のビザが新しく導入される可能性もありそうです。と言うことで起業を考えられている方は一度シリコンバレーを見に来られてみるのもいいかもしれません。

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