Thursday, June 3, 2010

シリコンバレーのベンチャー企業の給料

シリコンバレーに来て驚いたことはスタートアップ(ベンチャー企業)の給料が大企業に比べてどうやら低い訳ではないらしいと言うことです。ステレオタイプ的に企業規模が大きくなるにつれて給料が上がって行くのではないかと思っていたのですが、何人かの話を総合するとどうもそうではなく、スタートアップの給料は大企業と同じか、ストックオプションを入れるとむしろスタートアップの方がいいこともある様です。

先日なるほどなと思ったのが、2000年前後のドットコムバブルの頃はIPOと言う可能性があったのでスタートアップの給料は少し低めに抑えられていたが、IPOの件数が大幅に減った最近ではストックオプション以外に給料もきちんともらうことを人々が求めているとのお話を聞いた時です。またスタートアップはうまく行かなくなる可能性も少なくないのでその分のリスクも織り込んだ給与水準を会社として設定する必要がある様です。

アメリカではどんな会社に所属するかで給料が決まると言うよりも職種で決まる面が強いので企業規模はあまり関係ないと言うことなのかもしれません。

とは言え収入がないと給料は払えないので2人が共同設立者(Co-Founder)として無給でがむしゃらに働き、プロトタイプが出来てエンジェルなどから少しお金が入ったらコントラクターを雇い、更にベンチャーキャピタルから投資を受けることが出来ればいい給料で一気にいい人材を集めて来る、と言うのがWeb系スタートアップに多いパターンかもしれません。

給与水準が同じで成功すれば大きなリターンがあるストックオプションも付いて来る、となるとスタートアップで働くことの抵抗感は小さくなる様に思うので、これがシリコンバレーでスタートアップへ人材が集まることの理由の一つかもしれません。

今回は私が感じた印象が中心で給与水準について裏付けとなるあまりいいデータを持ち合わせていませんが、参考までにここで職種と郵便番号を入れると給与水準が出て来ます。

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